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基本に忠実に本質を伝える

基本に忠実に本質を伝える

聴覚障害の場合

聴覚障害があった場合でも言語の運用に困難が生じます。

言語聴覚士のための聴覚障害学
出版社: 医歯薬出版 (2002/12)
ISBN-10: 4263212657

こちらを読んでの感想です。

子供に聴覚障害が疑われる場合には早期に聴力を補強しつつ、母国語の確立に努める必要があります。言語の臨界期は3-4歳。遅くとも三歳児検診までには手立てをとる必要があります。

私は知りませんでしたが、大きな音がしたときの抱きつき反射以外にも、細やかに幼児の聴力をはかる方法はあるようです。

単純に音の聞こえだけでなく、音の弁別に問題があっても言葉が遅れてきます。言葉の遅れは神経質にならずに、しかし、早期に言語聴覚士に相談すべきと思われます。

ここからですね。私は今までひらがなの早期教育には反対でした。文字を早く覚えすぎると原言語体験が未成熟になってしまうからです。しかし、高度難聴児の場合には母国語を正しく身につけ、将来の思考や思想の基礎になる言語をものにするために、かすかな聴力を使ったハビリテーションだけでなく、幼児中期からのひらがな教育が必要になってくるようです。

言葉が遅い子供は聴覚が弱い可能性がある。または言葉を認識するのに十分な生活年齢に達していない可能性がある。

聴覚が弱い場合には、ひらがな教育を始める必要があるし、生活年齢が足りない場合には無理をせずに身辺自立を優先したほうがいい。この相反する方針を固めるのには、やはり専門家の目で見てもらったほうがいいと思われます。

どちらにしても害はなくやった方がいいと思うことは、幼児期の早い時期からの絵本の読み聞かせです。先に挙げた本でも積極的に推奨されていました。私ももっと読んでおけば良かったなあとしみじみ思います。

具体的には1-2歳からいわゆるあかちゃん絵本を読み始め、徐々にストーリーがあるものやファンタジーなどに手を広げていきます。子供は気に入った絵本を何度も読んでもらいたがりますが、面倒がらずに何度も読んでやるのが良いようです。
5歳くらいまでにひらがなを「読める」だけでも随分違うようです。
挿絵が楽しい普通の児童書なども年長から楽しめると思います。

もちろん、本を子供と一緒に選んで、子供が楽しめる本を読むのが一番です。


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